5つの産地

三川地区

茶園と田園の美しい
コラボレーション

 三川地区は、袋井市の北部に位置し、県内有数の茶産地として知られる森町に隣接しており、茶のみならず農業全般が盛んで茶園と田園の見事なコントラストを見ることができます。
市内の茶産地の中では早場所として知られる三川地区は、深蒸し煎茶を中心に生産が行われ、クセが少なく素直な風味に定評があるほか、一般的な「やぶきた種」のみならず「つゆひかり」や「おくみどり」などの新たな品種の導入も進んでいます。

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宇刈・東地区

茶祖に見守られし
実り豊かな土地

 宇刈地区、東地区は、袋井市の北東部に位置し、深蒸し煎茶で全国的に有名な茶産地である掛川に隣接しています。
東地区には遠州三山の一つで「目の霊山」として知られる「医王山薬王院油山寺」があり、境内には日本の「茶祖」と称される栄西禅師の尊像(国内最大級)が存在し、毎年春には、茶業の安全と茶の豊穣を祈念した「栄西禅師尊像献茶式」が、また秋には、境内の紅葉に囲まれた中で一年間の茶業の無事に感謝する「ふくろい茶感謝祭」が執り行われます。

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豊沢地区

豊かな風味を生み出す
起伏に富んだ地形

 袋井市の東部、小笠山の麓に位置する地域で、遠州三山の一つで約1300年の歴史を誇る名刹「法多山尊永寺」があります。
なだらかな山間の谷間に東西5キロ以上に渡り茶園が広がる豊沢地区は、水捌けのよい土壌と昼夜の寒暖差により茶の風味に特長が生まれると言われており、普通煎茶、深蒸煎茶など蒸しの度合が様々に異なるお茶が生産されています。
法多山尊永寺境内では、毎年4月に「ふくろい春のお茶まつり」が開催され、桜が咲く中毎年多くの人々で賑わいます。

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笠原地区

古(いにしえ)の味を
知る由緒正しき産地

 笠原地区は、袋井市の南東部、豊沢地区から一つ山を隔てた南側に位置します。
土壌や気候が茶の栽培に適しているため、大変古くからお茶が栽培されており、今から約600年以上前の南北朝の時代に書かれた京都の公家の日記「『師守記』(もろもりき)1362年 重要文化財」には、現在の袋井市笠原地区周辺の産地から京都にお茶を送っていたという記述が残されており、現在は深蒸し煎茶を中心に生産が盛んな袋井で最も大きな産地です。

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浅羽地区

遠州灘を臨む
陽射し柔らかき茶園

 浅羽地区は、袋井市の南部、笠原地区の西に位置し、遠州灘を望む丘陵地帯に茶園が点在します。
産地の規模は小さいものの、笠原地区同様に水捌けが良い土質は茶の栽培に適しており、また温暖な海風により春先の霜の害が少なく生育良好な産地となっています。

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